こころが割れてしまいそうだ
パンパンに空気の入った風船のよう
わたしは針を構えて
あぁでも割れた瞬間の音と
逃げ出す空気でわたしは死んでしまうから


割れない割れない
怖くて割れない
針なんて折るか飲み込むかしてやる
そうするしかない
いつの間に手にとったのかさえ
覚えてないのだから


誰か割って
一思いに針を刺して
抱きしめて
力だけ込めて
殺して