わたしのチープな夢を売ったら
どれだけ甘い現実が買えるかしら
指折り数えて待つわ
誰かが飛ばした風船と
あの白い月を撃ち落として
夜のライトがなくなる日を

大丈夫、怖くない
バスタブの中で歌うの
甘い夢を歌うの

夜になれば夜に売るわ
わたしの夢を
夜はどこだろう
暗くて見えない
朝はどこだろう

太陽から朝を買うわ
隣のペルシャ猫に挨拶をして
町をすり抜けて東へ行くの
それから始まるのよ

わたしのチープな夢を売ったら
どれだけ甘い現実が買えるかしら
本の目次に載らなくても
わたしは物語を歌うわ
真っ暗な夜を歓迎して
眩しすぎる朝に向かうわ
どれだけ甘い現実になるかしら