否定は嫌いだ
誰かの許しなんかいらないくせにね
否定されたくないの
なんでもよ
嘲笑ってなんかないわ

朝からの雨で
米神が痛くて
ついでに奥歯まで痛い
医者へ行かなきゃ死ぬと脅して
絶叫をあなたにあげる

拙いナイフ捌きで
リンゴを剥くのがやっとのあなたは
わたしに小さな傷をプレゼントして
嗚呼、この雨の中
どこへ行ったの?

痛覚なんて最初からないのかも
記憶なんて当てにしたこともない
一人でなんて寂しいことはやめて
慈悲なんて誰も持ってなかったよ

騒音に紛れて俯いた
あなたの狂気はわたししか殺せないの
早く捨てなさい、愛しい人

人の居ない夜はなんとなく砂漠に見えて
嗚呼、この世界の渦
どこへ行ったの?